それによると、4月中旬の統合堰下流におけるアユの推定生息尾数は52万尾ということが分かりました。昨年4月の生息数に比べると、今年は2.3倍で、豊富とは言えないですが、資源量はやや回復しているようです。
各区間におけるアユの推定生息尾数を、下の図4−1−2に示してありますが、これを見ていただくと分かるとおり、T区の河口から2kmの区間に50%、そこから深渕床止めまでのU区間に38%と、9割近くのアユが分布していることが分かります。
また、中〜上流域では比較的大型個体の割合が高いようですが、下流域においては小型のアユが中心で、成長を待っている状態にあると推察されます。
この調査結果から、解禁当初の漁対象となるのは、深渕床止めより上流へ遡上している1割の比較的大きな稚アユが中心となり、出水の状況にもよりますが、本格的な漁ができるのは、6月からになるのではないかと思われます。
今後大きな出水がないことを祈り、52万尾のアユがすくすく育つことを願うばかりです。
なお、解禁前に試験採捕を行いますので、その結果についても、ホームページにてお知らせしていきますのでよろしくお願いします。

